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CMYKラヴな方へのRGB補正のすすめ(追記あり)

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いいわけ

印刷関係の方とお話していると、「とりあえずCMYKでないと感覚が掴めないよー」という方が多いかな、という印象を持ちました。WEBの人や合成大好きな方には今更なのでしょうが、ここではRGBでの補正を簡単に説明しようと思います。異論反論たくさん出ると思いますが、これをきっかけにRGBで触って慣れてもらえれば、というエントリですのでお手柔らかに。入ったJPEGをまずCMYK分解してから補正するぜ!な方向けのエントリです。

なぜRGBか

フィルタが全部使えるぜ!とかいろいろ利点はありますが、印刷業に限って言うと

きちゃない写真をいじくるのが楽になる!

とりあえずものは試し、同じ写真(暗いやつ)のCMYKとRGB版を用意して、トーンカーブで明るさをぐいぐいっと変えてみるとすぐに分かります。必要な明るさになったらシャドウを比べてみてください。CMYKだとシャドウ部の修正が、それもチャンネル毎に必要になってきますが、RGBではグレーバランスはたいして変わってません。

それぞれのモードで、トーンカーブを使い指先が同じ明るさになるよう調整したもの(コントロールポイントは中間に一つ)

入稿されてくる写真で「ちょっといじるだけでOK」なもの、ってどれくらいありますか?大抵は暗すぎたり明るすぎたり、iPhone4あたりで撮った野外の写真は無茶苦茶なコントラストだったり、色被りは酷いわどうたらこうたらで「大幅に修正」しないといけないものが多いのではないでしょうか?

そういうとき、たとえ元がCMYKであってもAdobeRGBに変換してから補正すると本当に楽ちんきわまりないです。

(CMYK→Adobeでも色域が削られるー!とかもうそういうレベルの質の写真の話じゃありませんので今回…w)

グレーバランスを作りやすい!

CMYKモードと違い、RGBではグレーはRGB各色等量です。RGB各227ならCMYKでは13/9/9/0(AdobeRGB/JapanColor2001Coated)、全域にわたって「シアンちょい多め…」とか、考える必要全くありません。プロファイル変換にお任せしましょう。

インキ総量を制限できる!

プロファイル変換でJapanColor等に変換かけるので、RGB各0、の真っ黒でも変換すればインキ総量350%以下になります。CMYKでインキ総量を気にしながら無茶な補正をかけるめんどくささにはおさらば。

いいんじゃない?

いいかげんに見えますが、それなりの質をそれなりに速く仕上げられます。

厳密な印刷向け補正をやるなら話は違ってきますが、きちゃない元データを速くきれいに上げるなら、こっちの方が断然、楽。きちんとキャリブレーションされたモニタで補正するなら、RGBの方が直感的だと思います。

あ、印刷向けにシャープネスかけるなら、CMYK変換後にアンシャープの方がすっきりしててキレイかな。これだけはCMYK後に。

やってみよう

これをいじくりましょう。食いかけのコメダ珈琲のシロノワール…すいませんいいのが無かったんで…

今回の目標は、雰囲気残すとか一切考えないで、被りを問答無用で取る。少し明るくする。これだけ。今回細かいところは触りません。

まずはAdobeRGB

元データがJPEGで来ていて、sRGBならそれでもいいんですが、ここはPhotoshop編集メニューの「プロファイル変換…」からAdobeにしちゃいましょう。開くときに作業用スペースに変換でもいいです(作業用スペースがAdobeならば)

白・黒・グレーバランスを取ろう

CMYKと一緒ですが、違いは後でJapanColor2001Coated(指定があるならそれで)プロファイル変換かける点。従ってとりあえず「潰れるなー」は考えなくていいです。RGB各0の黒でも400%にはなりません(RGB255の白は飛びますよもちろん)

調整レイヤーでトーンカーブをのっけましょう。

他の調整レイヤーでもいいですが、とりあえずトーンカーブ(参考→Photoshop・色調補正パレットとトーンカーブの関係をGIFアニメで。

飛ばしたい白や黒いところを確実に探すには、

黒・白それぞれをOptionキーを押しながらドラッグで、

こんな感じで飛ぶところ、潰れるところを見ることができます。左が潰れるところ、右が飛ぶところ。これCMYKモードじゃできませんから。

今回は簡単にこの三点でバランスを取ります。

では。

本来まっちろけに飛んでいて欲しい「白」部ですが、この写真では色が入っちゃってます。R255/G252/B246 なのでとりあえずRに揃えてGBを上げちゃいましょう。ここが等量なら当然動かす必要はありません(だいたい中間調だけで間に合います)

トーンカーブレイヤーを選択しておいて、

まずOption 5を押してBチャンネルに移動します。

キーをぽんぽんと叩いて、ハイライト側のコントロールポイントへフォーカスを移し

そのまま、カーソルキーをぽんぽん叩いて、ブルーを増やす方向へ持って行きます。

(注:上の数値は皿の白で、あとで「グレー」としていじるところの数字です)

数字が同じ(±1くらいはいいか)になるように持ち上げていきます。CMYKの値はプロファイル変換後なので今は無視。

同じようにGチャンネルも持ち上げて255になるようにしましょう。飛ばしたいのですから多い方に合わせます。

ちなみにShiftキーを押しながらカーソルキーを叩くと大きく変化します。参考→トーンカーブパネルのショートカット

同じように「黒」部も数字を合わせてください。この時、トーンカーブの角度が急になってしまうと全体のコントラストも変わりますから、黒は多い方に、できるだけトーンカーブが平行に動くのを基本とし、それじゃ合わないという場合をイレギュラー扱いしていた方が方針が早く定まるかと思います。

次は中間調を動かしてグレーを作ります。

皿のフチ部分を白くしたいので、ここで数字を合わせましょう。

「グレー」部分は R216/G170/B137 です。こっちは多い方に合わせましょう。

皿のフチ、という目標があるので、

最初から選択されているドラッグ調整ボタン、これで皿の縁をクリックして、中間調部分にコントロールポイントを作りましょう。ドラッグしちゃだめですよ。くれぐれも。

キャッチ・シャドウ部と同じように、カーソルキーを使って、またシフトキーも併用して、各チャンネルの数字を合わせてください。

(トーンカーブがえらいことになってますが、これだけ動かしてもCMYKでの調整より破綻が少ないので余計なことを考えなくて済みます。きちゃない画像に最適、という意味が分かる瞬間かと)

全部揃えたら、Option 2キーを押してRGB全チャンネルへ戻ります。

少し明るくしたいので、中間にコントロールポイントを打ってカーソルキーで持ち上げます。

最終的にはこうなりました。

画像はこうなりました。

まだまだまだまだ動かしたいところが(たくさん…(; ・`д・´))ありますが、とりあえずのRGBの感覚は掴めたのではないでしょうか。

各チャンネルの動かす方向は、

こんな感じのを作って見える所に貼っておくといいと思います。

CMYKにしよう

ではプロファイル変換でJapanColorCoatedにしましょう。

その前に、コマンド シフト Yキーを押して色域外警告を見ます。

黄色(デフォルトから変更してあります)がJapanColor2001Coatedでは再現できないところ。でもまぁ、少ない、かな?

少ないと見なしてレンダリングインテントを「相対的」で変換しましょう。

モード変換ではなく、「編集」→「プロファイル変換」を選びます。よく使うのでキーボードショートカットでも割り当てておくといいと思います。

変換後のカラースペースをターゲットプロファイル、JapanColor2001Coatedにし、

マッチング方法から「相対的な色域を維持」を選択します。デフォルトは「知覚的」になっています。

そのうち作った資料を公開しますが、これらの違いはめっちゃ簡単に言うと

  • 知覚的
    色域外警告された部分以外の、本来CMYKに収まる部分も全て見た目の色を変更する。グラデーションの滑らかさ優先だが、全体に彩度が落ちて濁る。 
  • 相対的
    色域外警告された部分のみ、色を動かす。警告されていない部分は見た目そのまま鮮やかさが残る。 

です。先に色域外警告を見たのは、これのどれにするかを検討するためでした。写真の主題にかぶさる警告が少なければ相対的を選んだ方が上がりがキレイです。(20121007追記:相対的で変換する場合、「黒点の補正を使用」オプションは入れたままにしておいてください。黒点の補正をしないとシャドウが切り捨てられ、潰れます)

でも、全部知覚的でも(こういうきちゃない写真なら)それほど問題はありません。一緒でも構いません。

これで、OKを押してCMYK変換します。この後アンシャープマスクを適度にかけて完成です。

アンシャープマスクは、画像補正の最後の一押しです。見た目コントラストが無いな、と思っていても、シャープネスを上げるとずいぶんと印象が変わって見えるものです。

お疲れ様でした!

まとめ

今回は数値を基本に見ていただきました。というのも一番感覚として「グレー」が等量というのがRGB補正のメリットとして分かりやすいかなと思ったためです。

あとはキーボードショートカットを多めにしてあります。DTPerなら好きなはず…

キャリブレーションされたモニタと環境があれば、RGB補正はお手軽補正を目視で、数値を補助に行えます。見た目を信じられる「カラマネ環境」とできればセットでやってみてください。

もうひとつ、普通にきれいな画像であれば、上のような極端なことはせず、それぞれの中間調を「カーソルキー一回押し」程度ですぐに補正できます。その際にもCMYK補正よりも楽だと思っていますが、ここは経験豊富な方で。

とにかく、RGB補正は「きちゃない写真に有効」

これだけは声を大にして。

一度お試しください。

もう一つRGBな理由(20120930追記)

トーンカーブが大山になるほど、大幅に調整する必要がある画像の場合…上のサンプルのヒストグラムを比較してみましょう。

左:RGBで補正し、CMYK変換したもの

右:CMYK変換し、「左」と同じように見えるよう補正したもの

一目瞭然。

熟練のスキャナオペが、

RGB(透過・反射原稿)→調整してスキャン→綺麗なCMYKデータ

としていた流れそのまま、

RGBデータ→調整して変換→綺麗なCMYKデータ

…こういうことだと思います。なので、大幅調整が必要なもの以外でも、元がRGBならいきなり分解せずRGBのまま調整するのが自然な流れですね。

もちろんその先の、一旦印刷されたorプルーフ出したCMYKデータは、一度確定したものの再調整ですからCMYKの網を調整します。

印刷会社の中の人でない方が用紙と印刷を想定し、ドットゲインカーブをイメージしたり発色を調整できるか、と言うと、それはちょっと無理です。なのでプロファイル変換に全てお任せする方向が、作成者の意図を伝えるという意味では自然。問題はターゲットとなる印刷機と膨大な数の用紙に合わせたプロファイルがまずこの先も提供されないだろう…ということで…となると、JapanColorプロファイルという出來の良い汎用プロファイルを当てにして、その後は印刷会社から出された、「定着されたCMYK」、色校正を叩き台に調整していく流れは当分、変わらないんでしょうね。

CMYKラヴな方へのRGB補正のすすめ2(ダメ押し編)

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CMYKラヴな方へのRGB補正のすすめの続きです。

ダメ押しにやってみる

この画像を色被りさせた、

この画像から色被りを取ります。

CMYKでやってみる。

デジカメのRGBデータを「いきなりCMYKにして補正しようとすると」こうなります。

実際にやってみてください。JapanColor2001Coatedにしたデータを用意しました。
sampleCMYK.zip
jpegですが、4C分解されています。正しく表示できないブラウザもあります。Photoshopで開いてください。

簡単な絵柄ですからまず試してみたくなるのが自動補正のスポイトですが、

うまくいかないと思います。スポイトだけではこの画像の色被りは取れません。

そこで、数値で合わせていきます。

無茶苦茶ですね。画像はこうなるはずです。

白と中間のグレーはなんとか合いましたが、他の色は無茶苦茶です。さらにマスクワークを使った色調補正が必要になってくるでしょう。

実にめんどくさい…

試しに色被りしていないRGBをCMYKに変換し、同じ色被り状態にした上で補正すると、ほぼ元の印象を復元できます。

つまりCMYK分解する際にこの回復不可能な劣化が起きているのです。

色被りした、色相が狂った状態で、AdobeRGBやsRGBからCMYKへ真面目に色域圧縮されてしまっているのです。本来グリーンからCMYK色域内のグリーンになるべき色等々が、青も緑も全て色被りのアンバー側、上図の右下側に固まってしまったため再現不可能な状態までトーンが減ってしまったのです。

つまり、色被りした状態でCMYK分解すれば、必ず必要以上に劣化します。

では、RGBで。

色被りしたRGBデータはこちら→sampleRGB.zip

RGBでやる場合は簡単です。

自動ツールを使ってもうまくいきますが、ここは数値でやってみましょう。前回と同じように、白地部分がRGB255/255/255になるように、また中央のグレーがRGB等量になるように各チャンネルのハイライト側コントロールポイントを動かします。

結果、こうなります。

各色の階調は減っているはずですが、単色のため分かりません。ほぼ元通りです。これをJapanColor2001Coatedにしても、

くすみはしますが、印象はほぼ保たれます。

結論

RGBデータは最後の最後まで変換せず補正しましょう。

WEBや写真の方は何を今更と思われるかもしれません。しかし印刷業界ではCMYKの、呪縛、と言ってしまいますが、これが非常に重いのです。入稿データを全てバッチで分解してから補正するようなフローも実際にまだありますし、CMYK値というわりと確実に手応えのある数値に慣れ親しんでいる故にそこから離れがたい雰囲気があったりします。これからでもいいから、みんなで幸せになろうよ!というエントリです。

RGB → CMYK の資料として。

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一瞬TLを駆け抜けた話題より。

当たり前過ぎてどうしようかと思ったんですが掲載。

画像にしたほうがいいかと思って。

AdobeRGBでグラデを作り、JapanColor2001Coatedにインテント相対的で変換。

(全て掲載用にsRGBにしてあります)

元画像

CMYRGB-RGB

色域外警告(変換設定にて)

CMYRGB-Y

CMYK
CMYRGB-CMYK

マウス乗せるとRGB→CMYKになります。

元は勘違いから来てるんだし多くは申しませんが、勘違いの再生産はあまりよろしくないと思ったので念のため。

+DESIGNINGにCMYKラビィへのRGBのススメ的なPhotoshop記事書いたよ!

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12/27発売の+DESIGNINGにPhotoshopの記事書きましたー!

:: :::: ::: +DESIGNING.jp ::: ::::: :::

記事中のアイコンのカエルはこいつです。

_DSC2788

ニホンアマガエル。よねざわ なみ さん作(あくびしながら空を見る

作例のカエル

_DSC2885

カエルの森工房さんのニホンヨミガエル

FOREST AMP – 造形カエル図鑑1 – ニホンアマガエル, ウシガエル, シュレーゲルアオガエル….

編集長の@luktarさんと編集兼ライターの@kar_kadorさんには大変お世話に(回想モード

中本で汗かいたり進行無視して赤入れたり10時間拘束して文章校正やってもらったり夜中にデータ送りつけたり校了間際に項目増やしたり)

なりましたっ!w すみませんっ!(;´д`)

それにしても大変面白い体験ができました。ちゃんとした編集のお仕事ってのはすごいなと。

すごく勉強させていただきました。ありがとうございます。

インキ総量を落とす「テク」、色が変わってしまうから、どれがいいとは安易には勧められない

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左:sRGB 右:Japan Color 2001 Coated

左:sRGB 右:Japan Color 2001 Coated(350%) レンダリングインテントは本項全て知覚的

(画像は写真素材 足成【フリーフォト、無料写真素材サイト】より写真素材 足成:浴衣

インキ総量(TAC値)て何かはこちらを見ていただくとして

[9127][用語]【総インキ量】【総網点量】【TAC値】 | DTP・印刷用語集

先に結論を言っちゃうと、

  1. インキ総量について印刷所側から要求があるなら、印刷所側から方法を示して欲しい。
  2. プロファイルがあるなら印刷所の責任において分解に供してほしい。

なんですけどね。入稿直前になってTAC値落とすなんて気軽にできることじゃないです。

諸々の条件が全く分からないまま、とりあえずターゲットをJapan Color 2001 Coatedとして調整していたりしますよね、仕方なく。Japan Colorマッチング認証持っている所なんて数えるほどだし、これが出るか、出ないかを毎回バクチ状態で入稿している方、お疲れさまです。プルーフ出してフィードバックして色調整、という流れがのんびりしたものに感じられる今、この先どうなるのか実に心配です。入稿にあたってインキ総量を下げなければいけなくなったよ、というのは実になんというかディスコミュニケーションの悲しさたっぷりな作業のような気がします。

(※このエントリは、TAC値のみを下げたい、という場合を想定しています)

安易に上質紙用プロファイルやカスタムCMYKを「簡単だよ」とお勧めできない理由…

(注)以下の画像はCMYK値を視覚的に比較できるようにするため、変換後カラーマネジメントオフにしています。

profilejp2001uncoated

右はJapan Color 2001 Uncoated(310%)。えらく黄色いです。分解カーブは…

jp2001uncoated

ひねひね(YとCのカーブに注目)

左の画像はこちら。

jp2001coated
Photoshop上でプロファイルがあたった状態では、色味はほとんど変わらずに見えます。特定条件下で刷られた状態をシミュレートして表示しているため。
この「特定条件」の再現を印刷側でどれくらいできるのかー、って話で…用紙と印刷方法などなどが合致した場合この分解で良いのです。

(かといって上質なら全部これでとは到底奨められません。品質が悪いのではなくて、マッチする条件が少ないからです)

ただ、印刷側の要請で、TAC値を下げなければいけない場合はコート・マットでもありますね。紙は一緒だけど、インキ盛れないから抑えてくれ、という場合。

そんなとき、TAC値を落とすためだけに、これだけ色が変わるものを当てちゃったら大変なことになります。

Japan Color 2001 Uncoatedだけでなく他のプロファイルでも同じ。

SWOPv2(300%)

…ないわー(というか未だにこれで分解したデータが、結構大御所な方からお入りになるとそこかしこから聞いておりますが)

profileswopv2

SWOPv2

モアレの元だわ。

TOYO Uncoated(280%)

…これはこれで、上質〜中質に刷るなら

profiletoyouncoated

toyouncoated

ちょっと気になるカーブですけどね。上質でGCR目にしなかったのはちょっと面白い。

条件にマッチしない目的外使用をするとTAC値だけでなく色味も(本来の目的に合わせて、刷られた時に近いイメージになるように)変わってしまいます。総インキ量だけを変更したいなら別の方法を。

じゃぁカスタムCMYKだ!

というわけでよく見る設定でやってみます。

カスタムCMYK・SWOP(コート)・ドットゲイン標準20%・UCR・インキ総量300%

custumswop20ucr300

違いますね。グレーがずいぶんズレました。参考に分解カーブを

custumswopucr300

(Japan Color他と比べてどうでしょうか。きれいすぎますよね。各種パラメータから自動生成したカーブですから)

どうしてカスタムCMYKを勧める時、SWOP(コート紙)固定には言及しないんだろう…と思ってましたが、デフォルトで選択されていることと、他のインキ色を選択するよりなんとなく明るさが(色味抜きにして)変わって見えない、とかそこらへんが原因なのかな、と思いました。

ていうか説明めんどくさい、から?

もうちょっと触って近づけてみる。

custumdiccurveucr300

これは…

custumdicucr30070677068

カスタムCMYKで大日本インキを選択、UCR300%、ドットゲインをカーブ…を選択してCMYKそれぞれの50%部を調整したものです。もう少しいじらないと合わないな。GCRの方がいい場合も多いし、墨の調子は軟調〜硬調まで絵柄と目標TAC値で変えた方がいいですね。

ちなみにインキ色を大日本にしドットゲインをデフォルト、UCR300%…黒い。

custumdicucr300def

カスタムCMYKでの分解方法はそこかしこに例示されていますが、

  • インキ色設定
  • ドットゲイン

このふたつ。特にドットゲイン。ちょ、っと変えるだけで大きく色が変わります。

じゃ、じゃあ色調補正で

大変だからやめといたほうが。

例画像の場合(CMYK)

allchannel

合成チャンネルでお手軽に、というわけにはいきません。

というか足切りしちゃうとヒストグラムを見ても分かるようにグレーバランス狂います(シャドウ側のCMYの山の位置が重なっています)帯の赤は300%越えてないのに色が変わってしまいました。

この場合お手軽にやるには、墨だけ動かしてみたりします。

blackchannel

着物のトーンが無くなっちゃいましたね…墨で抑えてたシャドウも…たぶん刷ると色転び目立ちます。

マスクかけてチャンネルミキサーで振るとか、特定色域の選択でうまく振りまくるとか、いろいろ手はありますが、

こんなこと何百枚もやってられっかい!www

まだ350%→300%だからいいですが、これで350%→240%なんてほんとやってられません。処理面積多すぎ。むり。

確かに、目標TAC値以外のCMYK値は変化させずに補正できますが、きれいだったヒストグラムを見つつ、ああこんなことしちゃってるんだ私…と思いつつやっていきたいような「テク」です。

Adobeの秘法に300%以上のマスクを作るアクションがありましたね。選択肢に加えておくと少しは楽かも。

再分解して墨版をどうしても動かしたくない場合で、かつ調整量が少ない場合に限られます。

で、どうしたらいい?

どうしましょうねぇ…

分解せざるを得ない前提で、一番いいのは(信頼できる)印刷所指定のプロファイルを使うことです。次はカスタム分解の内容を印刷所に聞くことです。どちらもRGBからやりたいですね。CMYK2CMYKあるいはCMYKに色調補正でやるのはどうしてもそれしかない場合に限りたい…それって初校出しちゃってる状態でしょ。

ここらへんのタイミングの悪さが最初にディスコミュニケーションと言った理由です。

でもこういう情報は、それぞれの印刷所固有のものなんだから、もっと出して欲しいと思いますね。

RGBで入れてもらう、(印刷所内で対応しやすい)プロファイルを指定、CMYK分解方法を指定、Japan Color 2001(2011) Coatedで全てやる、CMYK2CMYKやっちゃう、等々、やって欲しいことはたくさんあるはずです。多くは一般化できないような固有の設定だったり、一般的過ぎて隠す必要もないことだったり。出して損はないはずだよ?

外の人としては、中でどうしているのか分からないのに右往左往している感たっぷりです。

新聞社だと自社プロファイル出してるところ結構あるそうなんですが。

どちらにしても、これは何も情報がない状態でやってしまっていいことではないし、印刷会社の持っている情報なのですから、外の私たちにできることは「しつこく聞く」以外にないと思います。

で実際どうしていたか、という話ですが、少ない印刷会社経験では、レジストレーションブラックであろうがそのまま印刷しているところ、あります。Japan Color 2001 Coatedの350%を中質に刷るとか普通でしたね。当然ですが裏付き事故の原因になるので、粉多めだったり板取してたり。色?なんですかそれ…

(※分解カーブの画像は、<?chocolife> PhotoshopでのCMYK分解カーブをJavaScriptを使ってプロットしてみるで公開してくださっているJavaScriptを使ったものです)

CMYK画像にインキ総量マスクを追加するPhotoshopCS6専用アクション・簡易計算機付き

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前回のエントリでお勧めできない、と書いた、色調補正を使ってのTAC値制御ですが…
せっかくCS6で簡単になったし、あると便利かな、と思って(ぉぃ

CS6の新機能「カラールックアップ」

色調補正に追加された機能です。RGBモードでの3D LUTはプリセットだけでもかなり遊べますが、これ、CMYKモード時に出てくるプリセットがあります。

SS-2013-01-11-22.50.08

… ・・・ おお!!!!!!!

とぬかよろこんでみる。

ほんとはマスク作って色調補正で調整…は、必要無いところのCMYK値を極力変更しないでごにょごにょしたい、って結構特殊な目的に使うもので、できればRGBからそのように分解した方がいいと思うなぁ。

んままま、これ、使ってみましょうか。せっかくだし。

1.  CMYK画像に「カラールックアップ」調整レイヤーを乗せる

SS-2013-01-11-22.50.22

内容は、

SS-2013-01-11-22.50.08

デバイスリンク:Total Ink Preview

これを選ぶと、総インキ量を反映したKグレーになります。

image1

400%を100として、350%なら87%の墨。

2. 「二階調化」調整レイヤーを乗せる

SS-2013-01-11-22.50.37

3. 閾値を目標TAC値に会わせ調整する

SS-2013-01-11-23.29.56

最大値は255です。

350%の場合、255÷100×(100-87)≒33(255×13%)

300%なら、255×25%≒64

280%なら、255×30%≒77

240%…102 …まぁないと思うけど…ここまで落とすなら再分解(カスタムCMYK・プロファイル変換)した方が絶対きれいですよ。

計算機です。

目標TAC値に数値入れると右に二階調の設定値出ます。

目標TAC値:→入力値:

今回は見やすいので240%を想定して…(やんないけど

こうなります。

102

黒い部分が設定(240%)以上のところ。

あとはこれをごにょごにょしてマスクにしちまいましょう。

アクションファイル

CS6にカラールックアップが追加されたので別にアクション配るほどのもんじゃないんですが。

atnファイルPhotoshopCS6専用

解凍してダブルクリックでPhotoshopアクションに追加されます。

いろいろ適当なので、背景レイヤーのみの状態で走らせてください。

二階調にする際一時停止するので計算値を入力してOK。

マスク付きのフォルダを生成します。そのフォルダ内にトーンカーブでもチャンネルミキサーでも特定色域の選択でも、調整レイヤーを放り込んで調整してください。

SS-2013-01-11-23.03.45

マスクはこんな。

SS-2013-01-11-23.04.00

はっはっは。これだけ広大だとね…

ちなみにCS6以前向けには、簡単にインキ総量をチェック – Photoshopの秘法 発掘キャンペーン – Adobe Photoshop Magazine

でアクションが公開されてます。

K100%はグレー???いいえ、「黒」です。それでもリッチブラックを使うなら…

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201307132010

K100%は「濃いグレー」か?

日本に限って言うならはっきりと、「いいえ。違います」

アメリカでもイタリアでも「濃いグレー」と言い切ってしまえるほど薄くはありません。イタリアで見た印刷物はモリモリ加減が印象的でした…米国印刷の写真集やペーパーバックの表紙なども墨ベタは「黒」でした。

お手持ちの雑誌などの墨ベタは「濃いグレー」に見えますか? コート・マットなどの塗工紙であれば、しっかりと黒いはずです。

K100%にCMYを混ぜる「黒」を「リッチブラック」と言いますが、これを「純粋な黒」と言ってしまうとちょっと、どうかな、と。

だって黒いんだもん、しっかり。まるっと鵜呑みにしちゃうととてもマズイと思いました…

それでももっと黒くしたいなら

いろいろなデメリット(もちろんメリットも)考えた上でデータを作る必要があります。

まず、印刷でのズレ。

201307132301

▲横目の紙に多面付けしたイメージ。下が「咬え」で印刷機の通し方向です。

図は極端に動かしていますが、例えばA4を菊全判に8面付けて印刷した場合、全ての面が同じ「ズレ」(見当)にはなりません。CMYK各色の印刷ユニットでまったく同じ条件で伸びるとも限りません。

紙は、伸びるに任せるといくらでもズレていきます。印刷機は紙が伸びることを前提に、これを印刷機の機構やオペレータの技術で抑え込んでいます。

…これを見て、リッチブラック地に白抜き文字を気軽にデザインできるでしょうか。

なんらかの対策が必要ですね。白抜きの場合なら、下図のようにしたりします。

SS-2013-05-24-15.28.48

▲文字にトラッピングした例。墨ノックアウトのフチをつけ、ズレても他の色が出てこないように加工しています。

白抜きでなくても同じように何らかの加工をします。

最近はあまり見かけませんが、WEB漫画を印刷したコミックなどでよくフキダシ文字がズレまくって読み辛くなっているのを見かけたことはありませんか。あれはRGB画像を文字含めJapanColor2001Coated等でCMYK分解したためRGB黒がリッチブラックになり、ほんの少しズレただけで物凄くみっともない感じになっちゃった例です。

 

次に、CMYK合計値が印刷方式や用紙に対して多すぎる場合のトラブル。

あまりに「リッチ」な黒を上質紙などの非塗工紙に印刷すると、裏移りはもちろんですが、黒のベタ面が「もやもや」したり不規則に白く輝く模様ができたりして、触るだけで手が真っ黒になったりすることもあります。

もちろんメリットも

昔は「墨濃くするならC40%も入れりゃ十分だ」なんて言われてました。またはCM40%とか。

わざわざ入れる理由は、K100%ベタ面だけだと印刷で僅かな紙紛等のゴミでベタ面に白ヌケができた時にものすごく目立つから他の色を入れて目立たなくする=歩留まり向上、というものです…これは今でももちろん、有効な技術です。

また上質紙等の非塗工紙では、印刷後乾燥するとインキの艶が失われ、「沈み」という色が浅くなる現象が起きます。これを抑えるためにもK100%に他の色を入れることは有効です(ただし、入れ過ぎ厳禁)

まとめ

デザインの一技法としてのリッチブラックを否定するものではありませんが、「本当に諸々のデメリットのリスクをデータ作成者として引き受けてでも必要なのか」はよく考える必要があると思います。

また「リッチブラック」のCMYK値は「コレ」と決まった数字があるわけではありません。

DICやTOYOのカラーチャートには墨との掛け合わせもありますので、必要な色味を確認したり、上に挙げた歩留まり向上の目的なら印刷会社に%を聞く、など、やはり印刷会社との相談が必要かと思います。

割とお勧めなカラーチャートはこちら

製品紹介:カラーチャート|東洋インキ色見本帳シリーズ

間違いだらけのPhotoshop|CMYK変換に関する二つの「デマ」を検証する

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これはまずいんじゃ?と思った、WEBで見かけた二つの「TIPs」について。

CS5/CS5.5以降はCMYK変換精度が上がっている、というデマ

書いてあるところによってCS5だったりCS5.5(Ps 5.1)だったりします。これ検証してみました。

結果、有意な差は認められません。Ver.7以降、同じプロファイルを使って同じ設定で分解する限り変化はありません。

検証方法

同一AdobeRGB画像をMac版CC、CS6、CS3/win版7、6それぞれでJapanColor2001Coated知覚的(黒点補正オンディザオンAdobe(ACE)で変換し、CC上で重ねて差の絶対値+トーンカーブで強調

1%程度の誤差は出ますが、それはCCで同じ分解した2枚を重ねても出ます。

ACEのバージョンでがらっと変わったのか?とも思ってドキュメント検索したりしましたが、それらしきものが出てきません。

PhotoshopVer.6のみ、それ以降との変換の差はでてきました。PSver.6はACE実装した最初のバージョンなので、不具合があったのかもしれません。

それでもVer.7以降は変換結果に有意な差は認められませんでした。CS以降ももちろん、同様です。

いったいどこから出た話なんでしょうか。元ネタ発見しましたら教えてください…変な夢見ちゃうじゃないですか。

※実体に沿いませんが、ひょっとしてPhotoshop5.5以降→CS5.5以降、と変換されちゃってるのかも…???

色変換ツール「Colon」と色校正プレビューツール「カラまね」の開発をされている @yamma_ma さん(やんま まのblog(仮))が検証ファイルを作ってくれました! 許可を得たのでZipファイルを置いておきます。

大きいので(129.8MB)自分でも確認したい!という方に。ファイル名のBPCは「黒点補正オン」です。背景レイヤーはPSVer.6です。

http://d.pr/f/9HLl(レイヤー付きTIFFファイル7個をZIP)

▼内容の一部

201307291504

全般にPsVer.6とそれ以降で違いますが、Ver.7以降ではレンダリングインテント「絶対的」を除いて変換結果は同じです。

結局のところ、Photoshopだから良い結果になるとか、バージョンが新しいから良い結果になるとかそういうことではなく、適切な環境で適切なプロファイルを使い適切な方法で変換すれば良い、ということになろうかと。@yamma_ma さん作の(現在無料の!)アプリを適切に使い、CMYKプレビューしながらRGBで描いてCMYK変換する方法が絵師さんにとっては現状ベストソリューションかなと思います。

総インキ量の落としかたについてのデマ

紙や印刷方式を変えず、印刷会社の要請でTAC値(総インキ量)を落とす方法が多々出ています。そのうちいくつかをピックアップ。

  1. JapanColor2001Uncoatedを使え
  2. カスタムCMYKでKを抜け
  3. カスタムCMYKで目標%だけを設定して分解しろ(インキ設定に触るな)

1は論外です。詳しくは本blog記事参照
インキ総量を落とす「テク」、色が変わってしまうから、どれがいいとは安易には勧められない
CMYK画像にインキ総量マスクを追加するPhotoshopCS6専用アクション・簡易計算機付き

簡単に言うと、CoatedとUncoatedでは色の変化が大き過ぎます。

▼右がUncoated。左は以下全てJapanColor2001Coated。黄色くなってしまった。分解カーブは後記

profilejp2001uncoated

 

◆2もかなり危ない。C/M/Y/Kの4色のうち3色のみにすれば300%越えない!という理屈なのかもしれませんが、シャドウをCMYのみで、しかも100%近いベタで構成するため印刷時色ブレまくります。カスタムCMYKするならKも入れましょう。

▼これで見た目が変わらないはずがない…カスタムCMYK/GCRで墨版抜き

a0002_005703_mcmy

 

◆3はよく見かけるのですが、インキ設定に触らないと色は合いません。これも上記本blog記事参照してください。デフォルトのSWOP使うとグレーがブレます。強いGCRかけているため目立たず「まぁこんなもんだろう」と見過ごされている結果だと思います。

▼SWOPv2。一時期、「軽くなる」「明るくなる」TIPsとしてどこかで流行ったらしいけど…おおらかな時代ですね。

profileswopv2

 

これらに共通しているのが、Photoshop上で変化して見えないから大丈夫、というもの。これが元凶かと思うのですが、色が変わって見えないのはPhotoshopがシミュレーションして同じように見せているからだ、ということをすっかり忘れてしまっています。

前提としての「紙や印刷方式がガラっと変わるのでプロファイルを変える」のではなく、「印刷メディアも機械も変わらない(塗工紙使う)けど印刷所の要請で320%や300%に抑えなきゃいけない」場合は、使用するインキと紙上での発色は大きく変わりません。それなのに全体のグレーバランスに影響するような変換をしてしまうと当然、色はモニタで見ているものと大きく変わります。カラマネばっちりしていたとしても。

Photoshopで比較するのであれば、「編集」→「プロファイルの指定」で「このドキュメントのカラーマネジメントを行わない」または「作業用CMYK」等、普段使いのプロファイル(インキや印刷環境)でシミュレーションして比較表示させましょう。上記3点は全て、ガラリと色が変わります。

▼参考にCoatedとUncoatedの分解カーブを

jp2001coated

jp2001uncoated

下のグレーのグラデーションを表現する網%をグラフにしたものです。特に中間からシャドウにかけてのCMYのバランスが大きく違うことが分かります。

塗工紙に刷るのに、「TACを抑えるため」だけにUncoatedを使え、と指定する印刷会社は少なくとも色に関しては私は信用できません。


CMYK変換にGIMP??なんて超絶面倒くさいことを…今どきのPhotoshopレスCMYK分解はこれ!

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というわけでタイムリーにCMYK変換で阿鼻叫喚な時期なので、少しでも負担を減らしてゆっくり寝ましょう。

GIMP+プラグイン導入して「分版」して…ってそれで入稿画像全部やるの??

ものすごく面倒くさくないですか…?GIMP導入してプラグイン入れて、「分版」してごにょごにょして

あなたそれ、マゾいですよ。

もっと簡単にやってしまいましょう。そして寝ましょう。体力温存。

Winの場合

@yamma_ma さん作成のColon : やんま まのblog(仮)を使ってみませんか。ドラッグ&ドロップして書き出すだけ、Photoshopにも搭載されているAdobeCMMでCMYKに変換できます。

▼作者によるインストール方法解説動画

むちゃくちゃ簡単ですね…

ちなみに @yamma_ma さんはCMYKプレビュー「ウインドウ」アプリの「カラまね」も発表しています。

カラまねでカラーパレット含めてプレビューしつつRGBで描き、Colonで同一プロファイルでCMYK分解する、美しいフローを実現できます。

Macの場合

/アプリケーション/ユーティリティ/ 内にある「Color Sync ユーティリティ.app」を使いましょう。

▼コレ。デフォルトでみんな持ってる。

SS 2013-07-31 1.14.25

このアイコンに画像を放り込むと、変換ウインドウが出てきます。

SS 2013-07-31 1.16.11

▼下図のように設定します。

SS 2013-07-31 1.17.15

「プロファイルに合わせる」を選んで、出力に「Japan Color 2001 Coated」を選択します。

「適用」を押して、コマンド+Sでセーブ。

ちなみにこのCMYKプロファイルは総インキ量350%なので、制限がある場合は印刷所にどのプロファイルを使えばいいのか聞いて従ってください。

SS 2013-07-31 1.18.11

▲無事CMYKになりました。

これをドラッグ&ドロップでできるようにするには、これまた付属の「Automator」を使ってアプリケーションを作りましょう。

SS 2013-07-31 13.17.14

▲ワークフローの「イメージ」にこんなのあるので、適切なプロファイルをあてて(元の色空間を維持はオフ)

▼イメージのタイプを「TIFF」に変更するワークフローを組み込み、アプリとして保存すれば

SS 2013-07-31 13.19.49

ドラッグ&ドロップで複数ファイル一括変換できます。Automatorの使い方はぐぐってね(起動すれば分かると思いますが)

カラープロファイルが埋め込まれているのは、世間一般に言われるほど問題にはなりません。特にJP2001Coatedであれば…まぁ念の為印刷会社にはあらかじめ「プロファイル埋めています」と伝えておいた方がいいかもしれませんね…

(CMYKのプロファイル埋め論議はもういろいろと面倒くさいんでツッコミは勘弁)

そのほか

Mac/Win両方で、画像ファイルを一気呵成に変換してしまえるツールとして ImageMagickがあります。コマンドラインで使うことになりますが、GIMPで面倒くさいことをできるならこっちも使えるでしょう。

@yamma_ma さんが解説されていますので、そちらをご覧下さい。

ImageMagick : やんま まのblog(仮)

まとめ

GIMPでのCMYKは、「GIMPでもCMYKをなんとか扱えるようにしたよ」という、きわめてギークなものだと私は思います(だってめんどいし)

Separate+も@yamma_maさんが(いろいろ引き継いで)作ったものですが、その作者さんがもっと手軽に使えるアプリを作ってくれているのですから使わない手はありません。

今どきはフリーでこれだけのことができるのですから、うまく使って早く寝ましょう。

おやすみなさい!

ICCプロファイルはこのあたりでDLできます。

Adobe ICCプロファイル – ICCプロファイル for Macintosh – Downloads(DLファイルがsit)

Adobe ICCプロファイル – ICCプロファイル for Windows – Downloads(zip。内容はいっしょ)

置き場所は上記内容に従ってください。

今はまだユーザー側では一般的ではないのですが、Japan Color 2011 Coatedもあります。

ICCプロファイル|Japan Color認証制度

これらのプロファイルの使用にあたっては、CMYK分解の可否も含めて印刷会社に相談してから使ってください。

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